弥山凌ハーフロックタイム

〜凌の気ままな日常〜

ウイスキーをハーフロックで グラスにウイスキーと水を半々に注ぐ 度数も下がって程よく酔っ払う そんな気分で… いくつになっても夢追い人、演者 弥山凌(ミヤマリョウ)の、取り止めもない、よもやま話を今夜も聞いてもらいましょう。

ありがとう、おむすび地蔵

おむすび地蔵


Episode 006
今日は、祖母の命日
平成3年8月23日に天国に召された

綺麗な女性だったと言うエピソードが残っている
著名な画家が、祖母をモデルにして絵を描いた
勿論、僕が生まれる前の話なので、その絵を見た事はない

祖母は、気高く上品な人だった
無論僕もその血を引いている(笑)

祖母が嫁いだ市野瀨家は、
その昔旅館を営んでいた
真偽の程は、分からないが
日本史上有名な『西南の役』の折に
薩摩軍が行軍の疲れを癒やすために旅館の前で休憩をした
親切な旅館の主人は、
彼らにおむすびを作って振る舞った

そのお礼に
薩摩軍の何某かが、おむすび地蔵を彫って
旅館に寄贈した
その『おむすび地蔵』は、今でも家の庭に存在する

この話は、もう一つのエピソードに繋がっている

僕が小学生の頃、夜中の3時くらいに
車が玄関に飛び込んで来た
玄関から入って来るなんて、ある意味礼儀正しい
宮崎と大分を結ぶ国道10号線は、市野瀨家の前を通り、深夜でもすごい数のトラックが走っていた
よくあの騒音の中で眠れていたと思う
家の前の国道を普通乗用車が通り過ぎようとしたのだが、ドライバーが居眠りか何かで
寝室の横に位置する玄関に飛び込んだ

実は、礼儀正しく玄関に突入したわけではなかった
宮崎方面の角に陣取っていた
『おむすび地蔵』に当たって、寝室を外れた
もし、お地蔵さんが存在しなかったら、
僕達は怪我を負わされていた可能性があった
一つ間違えば、生命に危険が及ぼすような事故だった

不幸中の幸いと言うか
ご先祖様が、過去から未来の僕達を救ってくれたことになる
ご先祖様に守られているようだ

これまで生きて来た中で
何度か命を救ってもらった気がする

次に帰省したら、
お地蔵さんの身体を洗い、
お礼の気持ちを伝えよう
墓参りもしないとね

いまだに生かされてるのだから
世の中の為に動かないとね