SARSの中で、僕は。
Episode 009
僕が働く日本料理店の向かいにウォルマートがありました
その当時僕には別居中の奥さんがいて
SARSの渦中に
彼女から突然電話がかかって来ました
「酢が売ってないのよ、ウォルマートで買って来て頂戴！！」
何で酢が売り切れたかと言うと
酢がSARSに対して、消毒効果があると
言う噂が広まって
どこのスーパーに行っても
売り切れ状態
その後は、
『塩』が無くなる、米が無くなる
と言う噂が飛び交う有様
香港のスーパーでは、ヤクルトがよく売れたそうです
「日本人が誰も罹ってないから、きっとヤクルトが効くんだよ」
僕の情報では、SARSの期間に深圳で日本人が二人亡くなったと聞いてます
僕の身体はと言うと
歩いてるだけで汗が流れる
ご飯を食べる時も汗が流れる
日に日に痩せていき
体重が7Kgも落ちてしまった
熱は出なかった
自慢じゃないですが、30年以上風邪を引いてないし、熱も出ていない
どうでもいい事ですが…
お店の常連さんの間では、
店長は、危ないかもしれないね
と言う話が出ていたそうで
勿論病院には行きましたよ
二つの病院に行きました
SARSの検査を受けました
検査と言っても、レントゲンを撮るだけなんです
それで何も写っていないから
大丈夫です
みたいな感じで
薬も何も頂けない
いつまで経っても治らない
そんな状態の僕の頭にあるヒラメキが
「8月4日に治ります」
とお店の常連の方々に伝えました
1年前にある女性と別れたんです
彼女との『恐怖のラブストーリー』は
いつか小説に書こうと思ってます
「今の病気は、彼女の呪いなんです。
だから、別れた日に治ります」
不思議なことに
ちゃんと治ったんです
奇跡は起きました
8月4日に身体が健康体に戻りました
ところで、ネットで調べると
2002年11月16日に広東省仏山で発生したSARSは、
2003年7月5日に終息した
と書かれています
記憶の中では、8月4日なのですが
取り止めのない話になってしまいました
作文能力を高めないといけませんね
申し訳ありません
