「神の河」に流されて。
Episode 044
仕方なく、仕方なくなのだ
誘われるままに
お店へ通うことが多くなった
いつもお金を払わなくて済んだ
カラオケ好きの僕にとっては,最高のお店だった
歌をリクエストされるとすぐにマイクを握った
僕を最初にKの店に紹介してくれたFさんは,最低週に一度は,ご飯を食べに来てくれた、彼の住んでるマンションは,僕が働くお店に近かった
テーブルに座って接客する時もあった
彼は,焼酎『神の河』をキープしていた
僕と『神の河』との初めての出会いだった
日本にいた頃は,専らバーボンを口にした
赤のメーカーズマークが、お気に入りだっ
た、それ以上にジャックダニエルを好んだ
同じトウモロコシ原料のジャックダニエルは,バーボンではなくテネシーウイスキーと規定されているが、メーカーズもジャックも飲み口は,それほど変わらない
オイオイ!?
今は,そんな話をしてる場合じゃないんだよ
Fさんが来ると、一緒にKの店に行くのが、お決まりだった
店に行くとKが必ず僕の隣に座る
大切な常連が来ない限り、、
段々と僕もその環境に慣れていった
友人を連れて店に行くこともあった
ある日、珍しく酔っ払ってしまった
ソファーに横になっていると
Kが、僕の友人に
「私が彼を送ってあげるから大丈夫」
と言って、友人を先に帰らせた
その夜、僕は,彼女の部屋に連れて行かれた
草木が眠る丑三つ時
はてさて、何が起きますやら!?
to be continued…