弥山凌ハーフロックタイム

〜凌の気ままな日常〜

ウイスキーをハーフロックで グラスにウイスキーと水を半々に注ぐ 度数も下がって程よく酔っ払う そんな気分で… いくつになっても夢追い人、演者 弥山凌(ミヤマリョウ)の、取り止めもない、よもやま話を今夜も聞いてもらいましょう。

ボクが拉致されるまで。


Episode 043

柿安でのEpisodeは,昨日で終了したが、

柿安との縁が切れて
10月から無職になり、日本に戻ることもなく仕事を探す日々が続く
最後の給料は,2ヶ月分もらったので
お金には,困っていなかった

当時の僕は,2005年に深圳で知り合った彼女と同棲していた
前にも話したが、
武漢出身の28歳年下のYYだ

当時、彼女との関係は,
うまくいってるのか、いってないのか
どちらかと言えば、うまくいってなかった

クラブで働く彼女には,ご贔屓さんが何人か存在した
たまにその事で喧嘩になることもあった

情けない話だが、
僕は,彼女をコントロール出来てなかった
コントロールされていたと言うべきか


10月のある日、
戸籍上の嫁KASUMIから電話が入った
彼女は,浙江省衢州出身の中国人だ
離婚の話だった
彼女とは,結婚して1年も持たずに、2001年から別居していた

Kと初めて出会ったのは,97年だった
中国麻雀をやるからと
知り合いの日本人に呼ばれてマンションに行くと、二人の中国人女性がいた
楽しい時間だったように記憶しているが
連絡先を交わすこともなく…
交わす理由も見当たらなかったが

それから、半年の時間が過ぎた
僕が働く日本料理店のお客様に誘われて
日式のカラオケに行った
一般的には,クラブと呼ばれていた
席に通され、女の子を指名して
カラオケをステージで歌う
深圳のクラブは,上海と違って
基本的に女の子にチップを渡さない
それが深圳でのクラブのルールだった
そのルールを決めたのは、日本人だった
素晴らしい先輩がいたもんだ

店には,Kがいた
彼女は、店のオーナーママだった
予期せぬ再会だった
運命的と言うか、
くじに当たったのか、外れたのか
その当時は,分からなかったが、

自慢話みたいに聞こえるかもしれないが
僕は歌が上手いと友人から認識されている
遊び慣れてないオッサン連中しかいない、当時の深圳に僕のライバルはいなかった
どの店に行っても、すぐに有名人になれた
僕の隣には,いつもその店のママがいた

何度か、友人とKの店に顔を出した
いつも歓迎してくれた
ある日、僕が働く日本料理のお店に
Kが電話をかけて来た
「今日待ってるね」
「お金ないけど」
「お金は,要らないから」
お店に行くと約束をしたが、行かなかった
二日目も電話がかかって来た
二日目も約束したが行かなかった
三日目に何の前触れもなく
彼女は,突然店に現れて
僕を拉致して店に連行した
悪いことは,してないんだけどね

to be continued…