弥山凌ハーフロックタイム

〜凌の気ままな日常〜

ウイスキーをハーフロックで グラスにウイスキーと水を半々に注ぐ 度数も下がって程よく酔っ払う そんな気分で… いくつになっても夢追い人、演者 弥山凌(ミヤマリョウ)の、取り止めもない、よもやま話を今夜も聞いてもらいましょう。

上海万博事件、前夜。

2010上海万博 wiredより


Episode 060

2010年上海万博が開催される
中国語では,『世博会』と呼ばれている

上海国際博覧会は、2010年5月1日から同年10月31日まで、上海市浦東新区の上海世博園で開かれた国際博覧会である。

とネットに記されていたが、
浦東だけでなく、川を隔てた浦西側にも会場があった


蘇州でずっと生活すると思っていたが
様々な事情で
会社から辞令が出て
その年の4月から上海に戻ることになる

僕が勤めていた会社は,
上海では日系で1番大きな食品会社だった
万博会場内の17のお店への食材の提供を請け負うことになっていた

上海に戻った僕に与えられた最初のミッションは,万博会場への食材卸のチェックだった
上海鮮冷儲運有限公司は,
ニチレイの物流センターで上海郊外の
閔行区虹梅南路3509弄にあった
その敷地内の一角に事務所を借りて
毎日のように食材のチェックを行うことになる
肉類、野菜、果物,魚介、乾物、冷凍食品,その他諸々
経験上、初めての仕事だったので、思った以上に神経を使うことになる


『世博も間近、20日はプレオープンなのだが、、、 
楽屋裏から見てると混沌としていて危なっかしい、もうじき、オレもその混沌の渦の中に巻き込まれていく可能性大。。。 

イメージ pixabay

 

実は、今日社長から新しいミッションを伝えられた、、、
世博で取り扱う商品群が眠る、倉庫を有する某日系加工食品会社に常駐することになりそうだ、周りには何もない、いくつかの倉庫会社が広い敷地内に集まってる、その敷地内の片隅に16畳も満たない空間が存在する、いまその空間には何もない、そこがオレが働く事務所として開設される、明日になればエアコンが、デスクが、椅子が、それにソファベッドも、すべて半年間の契約で運び込まれる。
そして、オレも運び込まれる?』
(2010年4月19日の日記からの引用)

『昨日から世博チームが結成された、、、 
リーダーは、勿論このオレなのだが、部下の方が金を持ってるかも、三人とも上海人。 

まず一人目は、我が社と兄弟関係にある会社の日本支社の社長の息子、見るからに金持ちのお坊ちゃんの雰囲気を持ってる 

二人目は、我が社と取引のある会社の社長の甥っ子、まだ24歳だと言うのに車を持ってる、車本体の値段が14万5千元プラス車のナンバー代が3万5千元で合計金額18万元(=250万円)
若いのに金持ちじゃん、、、
泣けてくるね 

ここで?が点灯しましたね、車のナンバー代って何?実はCHINAでは車のナンバーはお金がかかります、3万5千元は、なあんと日本円で約50万円、アンビリーバブルって感じっす。。。 

さて最後の彼、実は彼も車を持ってる、車のナンバー代は4万5千元、ってことは、63万円、ウソでしょう?ウソじゃないよおお。 
部下が優秀だと、僕は何もしなくていいかもしれないね。
出来の悪いリーダーには出来のいい部下を配置する、会社も考えてるわけだ。』
(2010年4月27日の日記からの引用)


歴史に残る万博も始まり、気分も新たに意気揚々と仕事に専念するのだが、
お金持ちの出来のいい部下のお陰で、事件が起きることになるとは,誰も想像していなかった


to be continued,. ,