演者弥山凌 誕生秘話。

Episode 062

何の返事も返さなかった
これ以上，惨めになるつもりはなかった
もう彼女を追うことはない
あの日，全てが終わったのだ
YYとの恋愛ドラマも、YYに対する情熱も、全てが、過去の遺物になったのだ

何ヶ月か後で、お節介な知り合いがいて、彼女についての情報が入った

YYが日本人と結婚したと…

2010年は，上海復帰の年だが、
その後の僕の人生の流れを決定づける重要な年だ

2010年の1月1日から百日行を始めた
百日間、自分が決めたことを実行するのだ
内容については，今後お話しする

6月29日　サッカーW杯鑑賞の為、訪れた店で、劇団上海アパッシユのメンバーと知り合う

この話は、色んな場所でお話ししているので、前に聞いた方もいるかもしれないが

演者弥山凌誕生秘話

2010年上海の地下鉄1号線に乗ってた僕の目に突然飛び込んできた。
それは，英語の文字だった。日本の地下鉄にもよくある非常時の扉の開け方，日本だったら，日本語表記と英語表記が，表示されているのかな⁈
中国だから，勿論中国語と英語で書かれていた。
m-i-s-h-a-n-d-l-i-n-g
mis handling（取り扱いミス）

何故か、閃いた。小説ダヴィンチコードの中のアナグラムを思い出していた。
その昔，京都にいた頃，僕は，バンドのヴォーカルをやっていた。いつかまた日本に帰って、バンド活動をする時に，新しいバンド名に使って見てはどうか？
Mish＆Ling
ロックっぽい，と自分では思った。

その年、サッカーワールドカップが、行われていた。日本戦をどうしても見たくて、料理店に勤めるkskに電話した。3号店のイタリアンで見れると言う。
いそいそと仕事終わりに駆けつける。一人だったので，数人が囲む大きなテーブルに案内された。目の前には，テレビが置いてあった。W杯を観るためにやってきた日本人のお客さんが、先に座っていた

自己紹介が，始まった。
皆んな劇団のメンバーだった。
僕も日本で舞台を経験してますと応えると、一緒にやりましょう，と
正式に参加したのは，その年の10月。
そして、その流れの中で2011年，上海での初舞台を踏むことになる。

舞台を踏むのに，演者名が必要だった。
mis handlingを中国語の拼音で置き換え，試行錯誤の結果，選んだ文字が
mi 弥　shan 山　d (消去）ling 凌
日本語の発音にすると，ミセン読みが普通なのだが，
僕は，ミヤマにした。
ミヤマリョウは，
2011年『小さな家と五人の紳士』別役実作品
2012年『熱海殺人事件』つかこうへい作品
2013年『上海ムーン』井上ひさし作品

上海で舞台活動を行なった。

to be continued...