弥山凌ハーフロックタイム

〜凌の気ままな日常〜

ウイスキーをハーフロックで グラスにウイスキーと水を半々に注ぐ 度数も下がって程よく酔っ払う そんな気分で… いくつになっても夢追い人、演者 弥山凌(ミヤマリョウ)の、取り止めもない、よもやま話を今夜も聞いてもらいましょう。

ワンメーターの近距離恋愛。

イメージ pixabay


Episode 069

2013年の奇跡4

2013年05月03日

二週間ぶりにショートメッセージが送られてきた、

4月18日に、昼間一緒に食事をしてから、連絡はなかった。 
僕は待つことしかできない、こちらから行動することは、相手にとっていささか不都合だ。 
僕の世界に彼女が存在していることで満足してはいたが、、、 
そろそろ連絡が来てもいいのではないかと思っていた。 

「今晩空いてる、一緒に食事しよう」 
「好的(いいよ)」
「私一人じゃないけど大丈夫」 
「没问题(問題ないよ)」
「BINGO広場ならわかるけど」 
「我也知道了(僕も知ってるよ)」
6時半に待ち合わせをする、2歳くらいの女の子が、ベビーカーに乗せられていた。 
ビルの3階にある中華レストラン『千秋』に入る。 
彼女と同棲してた頃、僕がよく家で作った料理を中心にオーダーした。 
思い出が、蘇ってくる、
あの頃の二人は、幸せだった、、、 

1時間半食事をして、レストランをつなぐ踊り場で子供と遊ぶ。 
すぐに僕に慣れた。
可愛い子だ、他の人が見たら、子供を連れた夫婦にしか見えないか。 
傍目から見れば幸せそうな風景、
オレがいまだかつて手にしたことのないシーン。 
映画の1シーンの中に存在するような錯覚に襲われる。 

8時半に分かれる。 
「子供を寝かせつけたら連絡するね、11時くらいになると思うけど」 
木曜日は、僕が主催してるビリヤード定例会、11時前に終わって路上に出た。 

予定通りメッセージが入る。 
「起きてる、どこに行けばいい」 
TAXIに飛び乗る、彼女の家までワンメーター、すぐに着いた。 
「私の家の下にいるの、すぐに降りていくね」 
5分ほどで彼女が現れる。 
「TAXIに乗るよ」 
彼女にどこへ行くのか尋ねる
「あなたのうちに行く、大丈夫?」 
彼女の家からワンメーターの距離だった
しかも、同じ通り沿いだ

部屋に入る、二人だけの空間、ベッドに二人で座る。 
彼女は何を求めてるのか、展開が速すぎる、昔のオレだったら何も考えずに、、、 
ありきたりのシナリオ、二人で昔話をする。 
「私って悪魔だったのかな?」 
「オレが悪かったんだよ、君を子ども扱いしていた」 
やがて、沈黙が空間を支配する。。。

彼女の肩をそっと抱く、、、 
KISSから始める、久しぶりの感触、昔何度も交わしたはずなのに、、、 
次はどうするんだっけ? 
「いいんだね」 
心の中で彼女に問いかける、、、 
抵抗はなかった
「オレも悪魔になったのかな」 
彼女は否定することなく微笑んだ。 

TAXIで家まで送った。 
次の約束はしなかった。 
何度目になるのか、オレは彼女を自分のものにした。 


to be continued....